シベニク

シベニク

聖ヤコブ大聖堂が、このシベニク・クニン郡最大の街でもっとも重要な建築物であることは、疑いようもありません。大聖堂の建築が完成するまでには、105年もの歳月を要し、作業の大部分は、ダルマチア出身の名高い建築家、ユライ・ダルマティナツの指揮下で行われました。彼の貢献によって、このユニークな宗教建築はゴシック・ルネッサンス様式で建築され、大聖堂の外壁には、七十以上もの頭部像が彫り込まれたのです。これは、15-16世紀のクロアチアを代表する最重要建築遺産で、2000年からユネスコ世界遺産に登録されています。

これは、しっくいによる結合や木造骨組みがなく、構造すべてが石材だけで建設されているヨーロッパ唯一の大聖堂でもあります。

シベニクには、壮麗な建物で1870年にオープンした劇場があり、こんにち、クロアチアで二番目に古い劇場となっています。聖ミカエル要塞の歴史は、シベニク入植のはじめにさかのぼり、シベニク地方の文化に興味がある旅行者には、見逃せないスポットです。海抜60メートルの地点に建設され、いまでは、千席を超える夏のイベントステージの舞台となっています。聖ロヴロのフランシスコ会修道院内にある中世地中海式庭園では、シベニク私立高校との共同プログラムで、地中海地方に生える薬効食用ハーブについて学ぶことができます。ワイルドタイムや、赤や紫、グレー、淡い緑や濃い緑色の美しい色合いの葉を堪能し、ケイパーの木が、どのようにしてこの地に初めてたどり着いたのかを発見しましょう。ハヤブサがどのように上手に狩りをするか、不思議に思ったことはありませんか。街の中心からほんの8キロしか離れていないシベニク地区ドゥブラヴァDubrava松林に位置するハヤブサセンターに行けば、この捕食動物の神秘に満ちた生態や、実際にどのように狩りをするのかを学ぶことができます。シベニクは、毎年6月後半から7月初旬にかけて、何十年にもわたって開催されてきた国際子供フェスティバルでもよく知られています。もっと最近始まったものとしては、テラネオTerraneo音楽祭には、世界の音楽界を代表するビッグネームたちがやってきます。国際的な色合いの大イベントはもうひとつあります。9月終わりに開催される中世フェアは、街の守護聖人聖ミカエルの祝祭で、シベニクの輝かしい過去の雰囲気がよみがえります。周辺エリアの街のなかで、特に言及しなければならないのは、ドゥルニシュDrnišでしょう。ダルマチア後背地の心臓部に20分ほどドライブした場所にあるこの街で、とりわけ名高いのは、ここで製造し乾燥させるドゥルニシュ産プロシュート生ハム。数多くの賞を受賞している逸品です。

Ivo Bičina
シベニクから55キロはなれたところにあるクニンKninの町は、リカ地方、ボスニアそしてダルマチア地方との境に位置しています。